日帰りであれ、テント泊であれ、山小屋を見かけたら積極的にいただきたい「山小屋ごはん」。日帰りハイクであれば行動食としてうどんの一杯でも。テン泊であっても、ビールはもちろん夕飯、翌日のおにぎりまで用意してもらえる、すばらしき山小屋、山荘がたくさん。(今後、山小屋ごはんもハントもしていきたい)
雲取山のふもとの山小屋『三条の湯』
こちら、「山小屋ごはん」もさることながら、立地や取り囲む雰囲気もよく、良質天然温泉まである三条の湯。
奥多摩駅から丹波行きのバスで約1時間、「お祭」バス停から後山林道を10km分け入ると三条の湯はあります。お祭〜三条の湯への道は、長らく砂利車道がつづき、お世辞にも楽しいコースとは言えません。が、山行の楽しみは翌日の雲取山行きに残しておき、初日は三条の湯でゆっくり過ごすのが吉。
山の谷間を流れる川に沿ってテント場があり、やや高台からそれを見下ろすように山小屋、それら一体を山々が取り囲み、まさに山の中を満喫できる場所。
焚き木で鹿を煮、釜でご飯を炊く
山を歩いてリアルな自然を思い出し、山小屋に着いてリアルな生活を思い出す、そんな瞬間。この日はたまたま、旦那さんが仕留めたという鹿の煮込みを振る舞っていただく。そんなもてなしがまた、田舎に帰ってきたような錯覚を生み出したり。
いただきます。ごちそうさまでした。
三条の湯サイトによると、三条の湯の源泉は、小屋より200mほど上流にある岩の割れ目から自噴していて、温度は約10℃と低く、水力発電と薪とで沸かしてられるとのこと。泉質は、約PH10の単純硫黄冷鉱泉で、ヌメリのある気持ちの良いお湯です。
さて、風呂あがりに鹿の煮込みをいただきながらのビール。小休止した後に「山小屋ごはん」。明日の歩きに向け、食べ過ぎず、胃に優しい程よい感じです。
テント場も程よい広さで落ち着き、落ち着き過ぎて7時間睡眠、5時起き。そのため朝陽には間に合いませんでしたが、富士山を眺めながら、気持ちの良い雲取山ハイクを楽しみました。
P.S.
八方池山荘のバイキングもよかったなぁ…(あの時は山荘泊だったが)